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2006/5 |
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新しいアトリエ、やっと引越しも落ち着いてまいりました。 慣れ親しんだ原宿・神宮前から青山の移転、距離は短いのですが、 街の様子がずっと大人びた感じで、気に入っています。
さて、このゴールデンウィーク中、近くにできた「表参道ヒルズ」を探索してまいりました。 孫と一緒に、ゆっくりとお店を見たいと思っていたのですが、 大勢の人・人・人・・・・・、通路を歩くのがやっと、 こんなにたくさんの人たちはどこからやってきたのでしょうか、と思うくらいでした。 疲れに行ったみたいでした。 でも、さすがに世界の安藤忠雄さんの設計、建物の仕掛けはすばらしいものがありました。 まず、驚いたのが、旧同潤会アパートの建物がそっくりそのまま再現されているのです。 聞くところによると、窓枠、物干し掛けの金具からお部屋の寸法、階段にたるまで、 古い建築の設計図そのままに新築されています。 そして壁の色も昔のままの「クリーム色」。 土台の石は当時のものを移築(といいますか、そのまま)してあります。 昔の状態を知っている周辺住民の方がた、私を含めて大絶賛で拍手を送ります。 そして、その同潤会アパートが、 新しい表参道ヒルズの建物に連続してうまくはまり込んでいるのです。
館内はというと、 表参道の坂道をそのいまま取り入れ、 地上3階から地下3階まで、階段無しでらせん状に通路がつくられています。 自然と上から下へ、あるいは下から上へ、 散歩気分で坂道を歩いていけるのです。 そんなに広いというわけではない館内ですが、 吹き抜けが6階分あり、空間がうまく使われています。
どんどん、立替わっていく東京の建物、街の景観が変化する中にあって、 こんなに表参道の街並みに溶け込んだみごとな建築物はなんとすてきなんでしょう。 このように感動するのは、私だけではないはずです。 表参道のケヤキ並木よりも高くない建物を設計された、その心意気に感謝です。
どうぞ、お時間がございましたら、 皆さまも是非、「表参道ヒルズ」を堪能してみてはいかがでしょうか。
2006年5月 Yoshiko
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