Metallic Bead Bags by Yoshiko Kurahashi
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想うこと
2005/8  
夏の風物詩「花火大会」も全国各地でいよいよ盛んに行われています。
8月のスタートを切った1日の月曜日は、アトリエ近くの「神宮外苑花火大会」がありました。
打上げ総数「1万発」ということでしたが、当日はお天気も良くそれは見事な華やかさでした。
それにしても、当日は(平日にもかかわらず)相当の人出で大混雑していました。これはどこも同じでしょうけれど。
ところで、花火見物でのポイントの一つは風向きにあるのではないでしょうか。
今年の神宮では、どうやら風が四谷(新宿区)方向に流れていました。
四谷方向の皆さまには、お気の毒のことと思いつつも、花火を堪能させていただきました。
実は数年前、この風が私のアトリエ方向にピタリと重なり、相当量の煙と打上げの破片が飛んでくるわ、花火見物どころの騒ぎではありませんでした。
その後の後始末も大変でした。あまり打上げ場所から近すぎるのも良いのや悪いやら。
これも運というものでしょか。四谷方向の皆さまにはほんとうにごめんざさい。

今年の新しい(花火の)パターンといいますか、新色は「オレンジ色」の花火がありました。
とっても明るく綺麗でした。
毎年新しい仕掛けを考えていらしゃらる花火職人の方々に敬服です。
花火は夏の夜に一瞬だけ咲くために、寒い冬に一生懸命考え長い時間をかけてつくるものです。
これは「メタルビーズ」をつくることにも似ているな、と花火をみながらふと思いました。
メタルビーズも一瞬の夜のパーティーのために、それは長いなが〜い時間と手間をかけてつくります。
つくっているところ時間は誰も気にかけることはありません。そしてその使命を果たすのはほんの少しの時間。
でも、そのほんの少しの時間のために一生懸命つくるのもロマンを感じますね。
でも花火と唯一ちがうところは、花火は消えてなくなってしまいますが、メタルビーズはずーと後世まで残ることだとあとで気がつきました。
人びとに「綺麗ねそのメタルビーズ」と言われるその一言のために、日夜制作に励む。
誰でも、そのような一言がエネルギーの源になっているのではないでしょうか。
それが、ついには「パリ」での発表につながっていったんだと思っています。

真夏の夜に想ったことでした。

2005年8月
Yoshiko








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